Image Source: statics.mylandingpages.co
この記事では、特定のURL(1本の記事)が検索結果で「何個のキーワード(検索クエリ)にランクインしているか」を、無料のGoogle Search Console(GSC)で正確に把握する手順を解説します。さらに、補助的にAhrefs/Semrush(有料)での確認、GA4とGSCの連携での深掘りも紹介します。
- 所要時間の目安:15〜30分(慣れれば10分)
- 難易度:初級〜中級(基本操作が中心)
- 前提:対象サイトがGSCに登録済みで、当該URLがインデックスされていること
まず用語を整理します。GSCではユーザーが実際に検索窓へ入力した語句を「検索クエリ」として表示します。SEOで使う「キーワード」という語は概念的ですが、本ガイドではURLがランクインしている数を数える際に、GSCで抽出した「クエリの件数」を指標として使います。
ステップ1:Google Search ConsoleでURL別のクエリ一覧を出す
- GSCにログインし、対象サイトのプロパティを選ぶ。
- 左メニューで「検索パフォーマンス」を開く(既定の検索タイプは「ウェブ」)。
- グラフ下のタブから「ページ」をクリックし、一覧から対象URLを選択する。
- 次に「クエリ」タブをクリックすると、そのURLでランクインしている検索クエリの一覧が表示されます。
ヒント:上部の指標トグルで「クリック数/表示回数/CTR/平均掲載順位」をオン・オフできます。これらは改善対象の選定に役立ちます。
ステップ2:期間・国・デバイス・検索タイプをそろえて比較する
URLごとのクエリ件数を比較・追跡するには、条件を揃えることが重要です。
- 期間:上部の「日付」フィルタで固定(例:直近28日、または過去3か月)。Search Consoleのデータは過去16か月分が保持され、利用可能になるまで約48時間の遅延があります(2025年時点のGoogle公式ヘルプに記載。詳しくは「Search Consoleレポート」の説明である**Googleアナリティクスのヘルプ(2025年)**を参照)。
- 国:主要市場に絞って確認(例:日本、米国)。
- デバイス:パソコン/モバイルで分けて確認。順位の差が改善余地のヒントになります。
- 検索タイプ:ウェブ/画像/動画のいずれか。通常は「ウェブ」を基準に比較します。
ステップ3:クエリ件数を数える(おすすめはエクスポート/API)
GSCの画面上の表では、すべてのクエリの「合計件数」が常に明示されるわけではありません。確実に件数を把握するには、以下の方法がおすすめです。
- エクスポートして行数を数える:右上の「エクスポート」→CSVまたはGoogleスプレッドシートに出力→1行1クエリなので、行数(ヘッダー行を除く)をカウントします。
- APIで取得して件数を数える:大量データの場合はSearch Analytics APIを使うと安定します。APIは
rowLimitで最大25,000行まで返せ、startRowでページング可能です。仕様は**Search Analytics APIのクエリ仕様(Google Developers)**を参照してください。
注意:GSCはプライバシー保護や閾値のため、低頻度のクエリなどが表示されないことがあります。したがって「クエリ件数」はあくまで把握可能な範囲の件数であり、理論上の全件数と一致しない場合があります。
ステップ4:改善候補の抽出(掲載順位11〜20を優先)
一覧の「平均掲載順位」を使って、優先すべき改善候補を見つけます。
- トップ10圏内:維持・拡張を検討。タイトルの微調整、FAQ追加、関連見出しの強化などでCTRを上げる。
- 掲載順位11〜20:最優先の改善対象。見出し構成の見直し、本文の検索意図への再調整、内部リンクの追加、FAQスキーマの導入などで上位を狙います。
- デバイス差:モバイルで順位が低いクエリは、モバイルUXやCore Web Vitalsの改善が効きやすいことがあります。
改善後は同じ条件(期間・国・デバイス)で再計測し、クリック数・CTR・平均掲載順位の変化を確認しましょう。
ステップ5:うまく表示されない/件数が少ないときのチェックリスト
次の順で確認すると原因に素早く辿り着けます。
- URL検査:GSC上部の入力欄に対象URLを入れてインデックス状態を確認。インデックス未登録なら「インデックス登録をリクエスト」。
- カバレッジ(インデックス登録状況):除外理由(重複、noindex、クロール済み未登録など)を確認して修正します。
- noindexの解除:意図せず
<meta name="robots" content="noindex">が指定されていないか確認。ブロックの基礎は**インデックスをブロックする方法(Google公式ドキュメント)**で確認できます。
- canonicalの見直し:重複ページがある場合は
<link rel="canonical" href="正規URL">で正規化。考え方は**重複URLの統合(Google公式ドキュメント)**が参考になります。
- robots.txtとサイトマップ:クロールを妨げていないか確認し、サイトマップを送信して発見性を高めます。概要は**サイトマップの基本(Google公式ドキュメント)**。
- 手動対策:サイトに手動による対策がないか確認。対応は**手動による対策のヘルプ(Google、日本語)**に従います。
それでもクエリが出ない場合は、期間フィルタを広げる、国・デバイスの絞り込みを「すべて」に戻すなど、フィルタ条件を緩めて再確認してください。
ステップ6:有料ツール(Ahrefs/Semrush)での補完
無料のGSCが最も正確ですが、競合比較や探索には有料ツールが便利です。どちらも自社クローラと推定アルゴリズムに基づくため、数値は「推定値」でありGSCの実測と一致を保証しません。
- Ahrefs(Site Explorer):URLを入力→「Organic keywords(オーガニックキーワード)」で一覧・国別切替・エクスポートが可能です。用語の基礎は**オーガニックキーワードとは(Ahrefs公式、日本語)**がわかりやすいです。
- Semrush(Organic Research):検索バーにURL→「Positions」でキーワード一覧を確認。更新頻度は高いものの、リアルタイムではありません。
用途の目安:
- 競合URLのキーワード分布や難易度、検索ボリュームの把握
- 新規見出し・FAQ追加の当たり付け
- 国別の機会探索
ステップ7:GA4+GSC連携で流入の質を補助的に確認
GA4にGSCをリンクしておくと、レポートで「Googleオーガニック検索のクエリ」と「ランディングページ」を関連づけて俯瞰できます。連携手順とレポートの種類は、**Googleアナリティクスのヘルプ『Search Console レポート』(日本語、2025年)**にまとめられています。
活用のコツ:
- 直近28日 vs 過去3か月で、クリック数・CTR・平均掲載順位を比較
- ランディングページ別に国/デバイスでフィルタし、差分から改善優先度を決める
- GSCで抽出した「掲載順位11〜20のクエリ」を、GA4側のランディングページ指標(直帰率の代替としてエンゲージメント率など)と合わせて優先度を調整
改善アクションの進め方(週次・月次の運用例)
- 期間を固定して比較:直近28日と過去3か月を並べ、URL別のクエリ件数、Top10件数、11〜20件数、クリック数/CTRの変化を記録。
- フィルタで深掘り:主要市場(国)とデバイス別に差分を確認。モバイルで弱いならUX改善を優先。
- 施策:該当クエリに合わせて見出し再設計、本文の検索意図調整、内部リンクの追加、FAQスキーマ導入。
- 再計測:更新後2〜4週間で同条件で再測定し、改善効果を検証。
このワークフローの中で、記事の追記や再構成を効率化したい場合は、QuickCreator も活用できます。Disclosure: QuickCreatorは自社プロダクトです。多言語生成や見出しの再設計、公開後の微調整など「改善の作業」そのものを支援するためのツールで、計測自体はGSCや外部SEOツールを使うのが前提です。
まとめ(迷ったらここだけ確認)
- まずGSC「検索パフォーマンス」→「ページ」→対象URL→「クエリ」で一覧を出す。
- 条件(期間・国・デバイス・検索タイプ)を揃え、エクスポートまたはAPIでクエリ件数を数える。
- 平均掲載順位11〜20のクエリを最優先で改善し、2〜4週間後に再計測。
- データが出ない/少ないときは、URL検査→カバレッジ→noindex/canonical→robots.txt/サイトマップ→手動対策の順に確認。
- 競合把握・探索にはAhrefs/Semrushを補助的に使い、流入の質はGA4+GSC連携で俯瞰する。
これで、特定記事が「何個のキーワードでランクインしているか」を正確に把握し、着実な改善につなげられます。