ROAS(アールオーエーエス)は「広告費1円あたり、いくら売上を獲得できたか」を百分率で示す、デジタル広告分野の代表的な効果指標です(Return on Advertising Spend)。
ROASは「売上高 ÷ 広告費 × 100(%)」で計算され、費用1単位ごとに何倍の売上が発生したかを即時に把握できます。例えば、広告費が50万円で売上100万円ならROASは200%。この数値が高いほど広告の“売上効率”が良いと判断されます。
ポイント:
【参考】日本インタラクティブ広告協会公式用語集:JIAA
ROAS(%)=売上高 ÷ 広告費 × 100
※ROI(利益率)と異なり、分子は「売上」、分母は「費用」ですので混同注意!
指標 | 定義 | 分子 | 分母 | 意味・用途 |
---|---|---|---|---|
ROAS | 広告費1円でどれだけ売上が得られたか | 売上 | 広告費 | 売上効率の基準 |
ROI | 投資額からどれだけ利益を得たか | 利益 | 投資額 | 利益効率(経営の最終収益性) |
CPA | 1件の顧客獲得にかかった費用 | 広告費 | 成約数 | 顧客獲得単価(効率/コスト管理) |
Google広告に月100万円投入し、自社ECで月200万円売上→ROAS200%。 複数チャネル(リスティング/ディスプレイ/SNS)を全て個別に算出して比較・最適化。
ローカル検索広告で広告費30万円、月10件成約・1件あたり月額20,000円契約(初回売上20万円)→ROAS約67%。LTVやリピートを加味し別指標と組み合わせ評価も。
※TSIホールディングスのアパレルECでROAS目標達成事例も。詳細は電通報記事参照。
これら指標をROASと組み合わせて俯瞰的に評価することで、的確な広告・マーケ戦略の意思決定が可能です。
参考文献・出典
ROASは広告運用の「今」を知る強力なKPIですが、真の収益性や持続成長のためには他指標と組み合わせて使いましょう!