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    ROAS(広告費用対効果)とは?定義・計算式・ROIとの違いまで総まとめ

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    Tony Yan
    ·2025年7月24日
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    ROAS(広告費用対効果)の計算式と比較表が入った日本向けインフォグラフィック
    Image Source: statics.mylandingpages.co

    一言で定義

    ROAS(アールオーエーエス)は「広告費1円あたり、いくら売上を獲得できたか」を百分率で示す、デジタル広告分野の代表的な効果指標です(Return on Advertising Spend)。

    詳細解説

    ROASは「売上高 ÷ 広告費 × 100(%)」で計算され、費用1単位ごとに何倍の売上が発生したかを即時に把握できます。例えば、広告費が50万円で売上100万円ならROASは200%。この数値が高いほど広告の“売上効率”が良いと判断されます。

    ポイント:

    • 純利益や粗利ではなく「売上ベース」で評価
    • 広告キャンペーン単位やチャネルごとの比較が容易
    • 利益率が低い商材や複数媒体活用時には数字解釈に注意

    【参考】日本インタラクティブ広告協会公式用語集:JIAA

    主要構成要素と計算式

    • 売上高 … 広告経由で発生した全売上
    • 広告費 … 対象広告キャンペーンの投下金額
    • 計算式
      ROAS(%)=売上高 ÷ 広告費 × 100

    【計算例】

    • 広告A:売上200万円/広告費100万円 → ROAS=200%
    • 広告B:売上80万円/広告費30万円 → ROAS=約267%

    ※ROI(利益率)と異なり、分子は「売上」、分母は「費用」ですので混同注意!

    ROAS・ROI・CPAの違い比較

    指標定義分子分母意味・用途
    ROAS広告費1円でどれだけ売上が得られたか売上広告費売上効率の基準
    ROI投資額からどれだけ利益を得たか利益投資額利益効率(経営の最終収益性)
    CPA1件の顧客獲得にかかった費用広告費成約数顧客獲得単価(効率/コスト管理)
    • ROASは短期的な売上効率の可視化が主な役割。
    • ROIは利益ベースで最終的な経営判断指標。
    • CPAは獲得あたりのコストをチェック。

    実際の活用シナリオ

    例1:ECサイト/通販

    Google広告に月100万円投入し、自社ECで月200万円売上→ROAS200%。 複数チャネル(リスティング/ディスプレイ/SNS)を全て個別に算出して比較・最適化。

    例2:SaaSビジネス

    ローカル検索広告で広告費30万円、月10件成約・1件あたり月額20,000円契約(初回売上20万円)→ROAS約67%。LTVやリピートを加味し別指標と組み合わせ評価も。

    ※TSIホールディングスのアパレルECでROAS目標達成事例も。詳細は電通報記事参照。

    運用上の注意・誤解しやすい点

    • 高いROASでも利益確保とは限らない(売上ベースのため)
    • オフライン販売・他チャンネル経由等「純粋な広告成果」切り分け精度に注意
    • 粗利やLTV(顧客生涯価値)と必ず併用し、広告施策全体の最適化を

    関連する主要KPI(簡易解説)

    • ROI(投資利益率): 利益 ÷ 投資額
    • CPA(顧客獲得単価): 広告費 ÷ 成約数
    • CTR(クリック率): 広告表示数に対するクリック数の割合
    • LTV(顧客生涯価値): 顧客1人から期待できる累計収益

    これら指標をROASと組み合わせて俯瞰的に評価することで、的確な広告・マーケ戦略の意思決定が可能です。


    参考文献・出典

    ROASは広告運用の「今」を知る強力なKPIですが、真の収益性や持続成長のためには他指標と組み合わせて使いましょう!

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